じこまん大学生しーまん

一般的な大学生が、自己満的な記事を上げていきます。

【書評】ファンタジー好き必読!『獣の奏者』が眠れないほど面白い!!(ネタバレなし)

 僕はハリーポッターが大好きです。どれくらい好きかと言うと、映画と本の両方で「賢者の石」から「死の秘宝」まで全シリーズ5周はしています(笑)

 ハリーポッターめちゃくちゃ面白いですよね。!小学生の頃にハマり、何度あの世界に行きたいと思ったか、魔法の世界で暮らしたいと思ったかわかりません。あの壮大な世界感最高ですよね。

 僕はハリーポッターを見てからファンタジー作品が好きになりました。そんなファンタジー好きにオススメしたい本があります。

 

 それが『獣の奏者』です!!

 

 児童文学のノーベル賞と言われる国際アンデルセン賞を受賞し、2015年の本屋大賞も受賞している超人気作家の上橋菜穂子さんが書いた作品です。

 この『獣の奏者』は児童文学に分類されるのかもしれませんが、大人が読んでも面白いです。むしろ内容は全く子どもっぽくなく少し難しいくらいなので大人ならしっかり理解できて楽しみきれます。

  感想から言うと、めちゃくちゃ!!面白かったです。もう本当に最高でした。この作品は4冊あり、長編作品なのですが、僕は5日間で読みました。僕は本を読むのがとても遅いのですが毎日夜更かしして一気に読みきりました。寝ないと明日ツラいと言うのがわかっていても続きが気になって止められませんでした。

 

 あらすじ

 闘蛇という巨大で人間を簡単に喰い殺せるほどの力を持つ獣は国の防衛など兵器として軍事的に利用されています。そんな闘蛇を飼育する闘蛇村に生まれる主人公のエリン。エリンの母ソヨンは不思議な力を持ち、戒律という掟を守りながら放浪する「霧の民」で、本来は闘蛇村の者ではありませんが、エリンの父と結婚することで村にきます。そこで母ソヨンは闘蛇の中でも特に強い牙の世話を任されます。しかし、ある日何故かその牙が突然死してしまいます。その責任を問われソヨンは殺されてしまいます。

 母が死に、一人になったエリンが親代わりになる人と出会い、母が守っていた戒律は何だったのか、王獣とは何なのか、など様々な疑問を抱きながら母の影を追い成長していく物語です。

 4冊もあるのでネタバレなしであらすじを簡単に説明するのもとても難しいのですが、ざっくりこんな感じです笑

 

 書評

 とにかくストーリーと世界観が圧巻です。もう惹きこまれて惹きこまれて仕方ないです。王獣と闘蛇という現実にはいない獣を巡る物語なのですが、設定が細かいところまで作られていて、最初は謎が多いのですが読み進めていくうちに謎が解け、色々なシーンが繋がっていく感じがたまらないです。

 リョザ神王国という国が舞台で、このリョザは<神々の山脈>と呼ばれる峰の向こうからやってきた、金色の瞳を持つ神のジェが作ったとされています。この設定がまず最高に面白そうですよね笑

 そして、何故、神であるジェは<神々の山脈>からわざわざやって来たのか、<神々の山脈>の向こう側では何があったのか、などが読み進めていくうちに分かってきて読む手が止まりません。

 

 次に、心理描写が秀逸です。全くもって現実離れした状況で自分に起こりうることなどあり得ないのに、心理描写が上手すぎて登場人物の気持ちが手に取るようにわかります。感情が本の世界に入り込めれば込めるほど本を読むのが面白いですよね。この作品は入り込めます。

 エリンの親を亡くした心境、エリンの自分の行いへの葛藤、そんなエリンをみる周りの歯がゆさ、エリンの子供ジェシの感情、全てが手に取るようにわかります。この作品はこの心理描写に注目して欲しいです。苦しい、哀しい、嬉しい、楽しいなど喜怒哀楽全ての感情を味わえます。その上、言葉にならないような表し難い感情も理解することができます。本当に表現が豊かで飽きません。

 

 そして、登場人物が全員個性的で、魅力的です。心理描写が秀逸なので全員に感情移入できます。エリンが苦しむようなことをする人も出てきますが、その人にはその人なりの心の葛藤があり、本当にもどかしいような気持ちになります。このように登場人物全員に感情移入できるため本当に魅力的に見えます。メインの登場人物のほとんどを好きになります。個性がしっかりしていて、みんながそれぞれの心の中で葛藤していて、読んでいて本当に飽きないです。

 

 

 順番に闘蛇編、王獣編、探求編、完結編と4冊あるのですが、最初の2冊である闘蛇編と王獣編は完璧です。文句の付け所がありません。著者の上橋先生はこの2冊で完結する予定だったそうです。その後、続きが読みたいという要望があり、探求編と完結編を書いたらしいので、人によっては最初の2冊よりはクオリティが落ちるという人もいます。しかし、それでも探求編と完結編もめちゃくちゃ面白いです。

 

 とにかく多くの人にこの『獣の奏者』を読んで欲しいです。本当に本当に面白いです。少しでもこの気持ちが伝わり、手にとってくれる人が増えてくれればいいなと思います。

 

 最後まで読んでいただきありがとうございました。